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EDは30代や40代に限った話ではなく、実は20代の若い男性にも起こり得る症状です。勃起不全の原因はいくつかあるものの、特に若い男性の場合には「心の状態」が大きく影響を受けます。当コラムで20代のEDについて考えてみたいと思いますので、気になっておられる男性はぜひご一読ください。
男女問わず広く一般的な考え方として、EDは40代50代などのいわゆる「おじさん世代」に関係のあるものだという認識があります。これは間違いではないものの、EDの一側面を捉えているに過ぎません。
40代後半や50代になってくると、糖尿病や高血圧症、さらには動脈硬化などの影響により血流や神経伝達に障害が起こりやすくなってきます。このため、確かにミドルエイジ以降では身体的な機能として勃起不全や不完全な勃起に陥るケースが多くなってきます。これを「器質性ED」と言うのですが、これとは別に心理的な焦りやプレッシャーなど、心のあり方が影響を与える「心因性ED」と呼ばれるものもあります。
◆ 心因性ED…心理的なことが原因で発症するED
◆ 器質性ED…体の不具合(神経系や血管などの問題)で発症するED
◆ 混合型ED…上記2つ、心理面と身体面の両方が複合的に合わさって発症するED
◆ 薬剤性ED…薬の副作用で生じるED
このようなことから、一概にEDは「おじさんの病気」というものでもございません。「あの時うまく行かなかったけどそのままカノジョと別れ、結局あれ以来自信がないな…」という男性であれば、もしかするとそのままEDを発症しやすくなってしまう可能性もあります。そのくらい、EDは「心のあり方」が障壁になって引き起こされる可能性もある繊細な症状なのです。
それでは、20代などの若い男性にも起こり得る「心因性ED」について、もう少し詳しく掘り下げていきましょう。
なぜ、このようにAGA治療薬は白髪の色素(髪の色味)には作用せず、発毛力を取り戻す(あるいは薄毛傾向を抑制する)ことには貢献するのでしょうか。その謎を「AGAのメカニズム」と「白髪のメカニズム」を紐解きながら解説します。
私たち人の心は考えられているよりもデリケートなため、身体的な反応として現れる勃起を不完全なものにしてしまうことも珍しくありません。「心のあり方」がED(勃起不全)をもたらす可能性があるのは、勃起作用はそもそも神経伝達を介した血液の流入によってもたらされているからです。
性的に興奮すると、私たちの脳は勃起を促す信号を脊髄などを介してペニスへと伝達します。陰茎にそのようなシグナルが到達すると、陰茎の海綿体が弛緩し、そこに血液が流れ込んで勃起します。
普段私たちのペニスは硬くない状態を維持していますが、実はこれは「平滑筋」というものによって、スポンジ状の海綿体が強く締め付けられているためです。平滑筋によって、ダム(海綿体)に水(血液)が流れ込まないような状態にコントロールされているというわけです。
Step1. 性的な興奮で「脳」がシグナルを発信
Step2. 脊髄などを経由した「神経伝達」が起こり、そのシグナルが陰茎の海綿体に届く
Step3. 陰茎海綿体が弛緩して「血液の流入」をもたらし、勃起作用が生まれる
このように、性的刺激は神経伝達によって血液の流れを引き起こします。逆に言うと、脳が性的な興奮を探知した場合も、「神経の伝達」と「血液の流れ」がうまく連動しないと勃起は不完全なものになる可能性があるのです。
心のあり方は神経伝達にも深く関与します。傾向としてプレッシャーなどに弱く緊張しやすい方や、比較的神経の繊細な男性ほど「心因性ED」を発症する可能性が高いと言えるでしょう。心因性EDの場合はStep3の「海綿体への血液の流入」という器官の反応性そのものよりも、それを引き起こす前段階の「神経伝達」の方で何かがスムーズに行っていないケースが多いです。
逆にミドルエイジで「動脈硬化」などの男性の場合には、物理的に血液が流れにくくなることでEDを引き起こしてしまうことも少なくありません。
私たちの心は、非常に繊細で普段自分で意識できているものもあれば、全く意識できていない領域もあります。男性であれば年齢や世代を問わず誰にでも起こる可能性のあるものが「心因性ED」ですが、その中でも意識されやすい現実的な要因がはらんでいるものを「現実心因」と呼びます。
簡単に言うと、焦りやプレッシャー、緊張やコンプレックス、不安やストレス、あるいは瞬間的な怒りなどの感情的起伏が原因となるものです。
現実心因の例
ペニスサイズに対するコンプレックス、経験の少なさがもたらす焦りやプレッシャー、過去の性交渉の失敗体験、早漏傾向への不安、夫婦愛や恋人とのSEXに対する義務感、避妊具が手元にない状況への困惑、自分には不釣り合いだとの思い込み、酔っているとうまく行かないといった思い込み、慢性的な睡眠不足、日常的な職場ストレス、家庭内不和、失恋の痛手、性的マイノリティーとしての意識など…
あくまでも一例に過ぎませんが、もしかしたら自分にも思い当たる節があるのではないでしょうか。
上記とは別に、本人が普段意識しない「深層心理にあるもの」が勃起不全をもたらしてしまうケースもあります。幼いころの抑圧された体験、ある種のトラウマ、過去に刻まれた強烈な出来事などの例がこれに当たり、こちらを「深層心因」と呼びます。
深層心因の例
幼少期のトラウマ、心の深いところに傷を残す心的外傷体験、深層心理での母子分離不全、抑圧され続けた不安や怒り、憎しみや愛情など
深層心因のようなケースですと、一般的なED治療のように、内服治療では対応できないものとなっていきます。原因を突き止めるまでに時間を要する場合も少なくありません。
「心因性ED」については、現実世界の過度なストレスやプレッシャー、あるいは恋愛の奥手状況など様々なものが関与します。先にも少しご紹介しましたが、より具体的な例を取り上げて考えてみましょう。
まだ性交渉の経験がない男性の場合、初めてのSEXの際にうまく勃たないというケースは珍しくありません。ずっとエッチしたくて仕方なかったはずなのに、いざ本番になって全く反応しなくなるのは、極度の緊張やプレッシャーが原因となっているケースが大半です。あるいは、少し初体験が遅くなってしまったことが悪く影響してしまっている場合もあるでしょう。
一度うまく行くとその後は何の問題もなくスムーズなものとなりますが、最初にうまく行かず二度目も同様のプレッシャーを感じてしまうとズルズルと引きづってしまうケースも考えられます。早めにご相談いただき、お薬の力で最初の壁を乗り越えてしまえば、その後はご不安も解消されていくはずです。当院までお気軽にご相談いただければと思います。
まだ性交渉の経験がない男性の場合、初めてのSEXの際にうまく勃たないというケースは珍しくありません。ずっとエッチしたくて仕方なかったはずなのに、いざ本番になって全く反応しなくなるのは、極度の緊張やプレッシャーが原因となっているケースが大半です。あるいは、少し初体験が遅くなってしまったことが悪く影響してしまっている場合もあるでしょう。
コンドームを付けようとするタイミングで、あるいは装着しているタイミングで勃起力が衰えていってしまうケースも珍しくありません。これは、以前何かをきっかけとしてそのような経験があり、それが不安材料となって血流の流れ込み(海綿体の弛緩)を抑制させてしまうという条件反射のような状態です。
条件反射としては、ベルの音にヨダレを流す「パブロフの犬」が有名ですが、このような実体験が連続すればするほどその反応は強固なものになってしまいます。思い込みのような部分もありますので、早めにリセットできるような安心材料を手にした方が良いでしょう。
ED治療薬を何度かお使いになれば、お薬を飲んでいるという心理的な安心感だけでこのような条件反射が薄まっていく可能性があります。
比較的早い段階でご結婚されている場合、まだ世間的には元気なはずの20代後半や30代前半であっても、夜の夫婦生活がうまくいかないケースは多くあります。愛していないわけではなく、奥様に魅力を感じないわけでもないのに、緊張感が緩み過ぎてしまい逆にうまく勃起しないといった症例です。
外ではいくらでもその気になれるのに、家ではなぜかうまく行かないというのは、実は既婚男性ならどなたでも少なからず感じるものでしょう。「手放しの安心感」が良くも悪くも、性的な興奮を制御してしまっているのかもしれません。このようなケースでも、ED治療薬の力を借りればお望みの形で楽しい夫婦の営みを築ける可能性があります。
また、少し状況が違うところで、妊活における子作りの焦りやプレッシャー、性交渉の営みへの義務制などが空回りしてしまうケースも考えられます。ED治療薬は特にこのような計画的な性交渉にうまくフィットするものですので、どうぞお気軽にご相談ください。
冒頭にも書かせていただいた通り、世間一般的な思い込みとして「EDはおじさんの症状」と考えられている節があります。この関係で20代の男性の場合、お悩みのある状況下でもなかなか専門医に相談できないというケースが考えられます。
ですが、実際のところ20代や30代前半のED症状は決して珍しいものではありません。また、先の例でも少し触れましたが、思い込みや条件反射のようなものが連続してしまうと、その悪循環から抜け出しにくくなってしまうケースもあります。このため、20代などの若い男性ほど、早めに専門機関に相談されることが大切です。
メンズケアクリニックでは、ED患者さまのご相談や治療に関して完全予約制でプライバシーに配慮した診療体制を整えています。当院と患者さまの最初の接点としましては、ご利用しやすい「無料カウンセリング」がございますので、どうぞお気軽にご相談ください。
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