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心因性EDの原因と治し方



心因性EDの原因と治し方

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心因性EDとは、不安やうつ、セックスでの失敗体験、パートナーとの関係性などの心理的な問題が主な原因となって発症するEDです。

身体的な要因が大きいEDの場合、勃起力を得るためにED治療薬を毎回使い続けなければならないケースが多いのですが、心因性EDの場合は心理的要因を取り除くことができれば薬なしでも勃起できるようになるケースが少なくありません。

心因性EDの原因と治療法についてくわしく解説していきます。

また当院ではオンライン診察を実施しており、遠方に住んでいらっしゃる方でもED治療を実施できます。本窓口は当LINEからになるので、是非ともお気軽にご相談ください。


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心因性EDの原因

心因性EDの原因

心因性EDにつながる心理的な問題には以下のようなものがあります。[1]


・仕事・生活上の全般的な不安

・性行為に対する自信のなさ、過去の性行為での失敗体験からくる気後れ

・自分の体(とくに性器)に対するマイナスイメージ

・パートナーとの関係性(不仲、感情的なしこり、コミュニケーションの不足、互いの欲求や心理的問題に対する無理解など)

・妊活のプレッシャー

以上のような要因を抱えていると、性的興奮が生じてもそれに身を委ねることができず、興奮が抑制されて引っ込んでしまうことがあります。

勃起は性的に興奮した脳が陰茎に信号を送ることで起こりますが、抑うつや不安で性的興奮が抑制されてしまうと、不十分にしか勃起しなかったり、途中で萎えてしまったりします。

不安や抑うつが持続し、勃起の問題が日常的に繰り返されるようになると、心因性EDと診断されます。

EDで勃起の失敗が繰り返されると、それ自体が不安や自己否定の要因となり、心理的な問題を悪化させ、EDの症状を進行させてしまうことがあります。こうした悪循環はED全般で見られますが、心因性EDではとくに起こりやすい現象です。

心因性EDの治療法

心因性EDの治療法

心因性EDの治療は、器質性ED(血管・神経の不具合など、身体的要因で発症するED)と同じく、バイアグラなどのED治療薬の服用が基本となります。

心理的要因をケアするための精神療法などを同時に行うとさらに効果的です。うつ病などの精神疾患に該当し、症状がとくに重い場合、ED治療よりも精神科の治療が優先されます。

ストレス軽減、睡眠不足解消、運動の習慣化などの生活習慣改善も有効が場合があります。

ED治療薬(PDE5阻害薬)の服用

バイアグラ、レビトラ、シアリスなどのED治療薬(PDE5阻害薬)には血管拡張作用があり、服用すると陰茎海綿体に血が流れ込みやすくなります。

勃起は最終的に陰茎海綿体に大量の血が流れ込むことで起こります。EDの原因が何であれ、ED治療薬で陰茎海綿体に血が流れ込みやすい状態をつくることによりEDが改善されるケースが多く、ED治療薬の服用はED治療の基本となっています。

ED治療薬はEDの要因そのものを治療する薬ではありません。ED治療薬の血管拡張作用は服用している間しか発揮されないので、EDの要因が改善されないうちにED治療薬の服用をやめると、再びED症状が現れます。

したがって、ED治療薬の服用と合わせてEDの要因を改善する治療を行うのが効果的です。

身体的な要因で血管や神経にダメージが生じてしまった場合、治療によって症状の悪化を防ぐ(遅らせる)ことはできても、すでに存在するダメージを治すことは難しい場合が多いです。

しかし、身体的な要因が小さい心因性のEDでは、心理的な要因が改善すれば薬を減らすことができ、ED治療薬なしでも正常な勃起が可能になるケースも少なくありません。

また、ED治療薬の服用で勃起力が回復し、満足にセックスが行えるようになって、性行為での成功体験が蓄積すると、心理面にもよい影響を及ぼします。

心因性EDにありがちな悪循環が解消され、抑うつや不安の改善、自信の回復につながったり、性生活の向上によってパートナーとの関係が改善されたりすることがあります。

つまり、ED治療薬が心理的要因に対しても治療効果を発揮する可能性があるのです。

認知行動療法などの心理療法

認知行動療法などの心理療法をED治療薬と併用すると、EDの治療効果が高まるという研究があります。[2]

心理療法は、EDを発症している本人が単独で受けるタイプと、本人とパートナーが一緒になって受けるタイプ(カップル療法)があります。パートナーとの関係性に問題がある場合、カップル療法はとくに効果的と考えられます。

うつ病などの薬物療法

うつ病などの精神疾患と診断されるほどに精神症状が重い場合、ED治療よりも精神疾患の治療を優先させなければならないこともあります。

精神疾患の治療は抗うつ剤などによる薬物療法が基本となり、認知行動療法などの心理療法が併用されます。

抗うつ剤などの精神科治療薬のなかには、勃起力・性欲の低下や射精障害などの副作用を引き起こすものがあります。これらの副作用は薬の服用をやめると回復します。

精神疾患の治療を優先する場合、精神状態がある程度回復し、少量の薬物で十分になってから、EDの治療を開始することになります。

生活習慣やパートナーとの関係の改善

ストレスや生活の乱れを改善することでEDの心理的要因が軽減することがあります。自らの行動を変えることでパートナーとの関係が改善し、性生活が向上して、ED改善につながることもあります。

ただし、EDを自分の努力だけでなんとかしようとすると、それ自体がプレッシャーとなり、状況を悪化させてしまい、EDの悪循環に陥る恐れが高くなります。

まずは医療機関に相談し、ED治療薬の処方などを受けながら、生活習慣改善やパートナーとの関係向上などを図っていくのが得策と言えます。

まとめ

心因性EDは不安やうつ、セックスでの失敗体験、パートナーとの関係、妊活のプレッシャーなどの心理的要因によって起こるEDです。EDの症状自体がさらなる心理的要因となり、悪循環を発生させてしまうケースが少なくありません。

身体的要因が大きいタイプのEDではED治療薬をずっと飲み続けなければならないのが通例ですが、心因性EDでは心理的要因が解消すれば薬が不要になることがあります。ED治療薬自体が心理的要因を軽減する効果を持つこともあります。

まずはED治療薬を服用して悪循環を止め、心理療法を併用したり、生活習慣改善やパートナーとの関係向上を図ったりしながら、焦らずに治療を進めていってください。

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