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AGA

白髪でも薄毛(AGA)治療は可能? 黒髪が生える?白髪は治る?



「薄毛or白髪」私たちの脳内では自然とこの種の区分けがされています。ところが、概ね40代くらいになってくると「白髪でありつつ薄くなってきた…」という男性や、「前から薄毛傾向だったけど、最近白髪も…」という方が増えてきます。このような際に、「自分は白髪も多めだしAGA治療は効かないだろうな…」とイメージされたり、「うわっ、白髪も出てきたし治療薬が効かなくなってくるかも!?」と心配されるケースがあるかもしれません。実のところどうなのか…?薄毛(AGA)治療と白髪の関係や影響度合いについて解説いたします。また最近毛髪の量が気になり始めたという方当院ではAGAオンライン診察を実施しており、ミノキシジル・フィナステリドの合剤が月6900円でご利用可能です。お気軽に下記のLINEよりご相談ください。


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AGA治療薬は、白髪抑制には効かないが、薄毛には効果がある!

結論を先にお伝えすると、AGA治療薬は白髪であっても薄毛傾向を抑制することに貢献してくれます。ただし、白髪を黒々と蘇らせるような「色素の産出」はサポートしません。一見、毛根組織を活性化できれば白髪も減りそうに思えますが、白髪の色味を回復させることはできないのです。

また、仮にですが既に毛髪の大部分が白髪化していて、その白髪の総本数が最近更に減ってきたのでは?と感じた場合、あるいは白髪の状態でM字傾向が増してきたような場合、この状態でAGA治療を試みると白髪の本数(生えてくる白髪の総数)が多少回復してきたり、M字部分に白髪が戻ってくる可能性はあります(そこに黒髪が生えてくるというより、白髪の毛量の方が戻ってくる可能性があるということです)。

なぜ、このようにAGA治療薬は白髪の色素(髪の色味)には作用せず、発毛力を取り戻す(あるいは薄毛傾向を抑制する)ことには貢献するのでしょうか。その謎を「AGAのメカニズム」と「白髪のメカニズム」を紐解きながら解説します。

【AGAのメカニズム】2種類の治療薬の働き

AGAの薄毛メカニズムは、簡潔に示すと以下のようにまとめられます。

① 血流に乗って全身を巡っているテストステロン(善玉男性ホルモン)が頭皮上の毛細血管に辿り着く

② 前頭部や頭頂部で「5αリダクターゼ(還元酵素)」と結びついて、薄毛因子DHTが産出される※ 簡略的に、「DHTがヘアサイクルを攻撃する」とも言われます

③ 毛根組織内で男性ホルモン受容体(アンドロゲンレセプター)がDHTをキャッチし、ヘアサイクルの乱れが生じ始める

④ ヘアサイクルの中で「成長期」と呼ばれる髪が育つ期間が極端に短くなり、毛髪が細く弱々しくなる

⑤ 髪が育たないだけでなく、1本1本が頭皮上に留まっている期間が短くなるため薄毛に至る

このうち、遺伝傾向として指摘されるのが②の「5αリダクターゼ(還元酵素)の総量」と、③の「男性ホルモン受容体(アンドロゲンレセプター)の受容感度(反応のしやすさ)」です。

これらが両方合わさっていると、かなりの高確率でヘアサイクルが攻撃を受け、毛髪の弱体化が進みます。特に②の「5αリダクターゼ(還元酵素)」については、前頭部や頭頂部にこそ存在しやすい傾向があるため、このような遺伝傾向を強く帯びているとAGA特有の「M字ハゲ」や「O字ハゲ(つむじハゲ)」のような薄毛化に陥りやすくなります。

「ヘアサイクルが攻撃を受ける」とはこういうこと


ヘアサイクル

薄毛因子のDHTが頭皮上にたくさん産出されていると、イラストのようにヘアサイクルが乱れて髪1本の生涯が短くなります。本来は「成長期(早期・中期・後期)」→「退行期」→「休止期」のように成長の期間がゆっくりと流れていくのですが、薄毛因子DHTの影響を受けると、「成長期」の期間が極端に短くなり、育つべき時に育たず、脱毛までのプロセスが早くなってしまいます。このような作用を俗に「ヘアサイクルが攻撃を受ける」と言ったり、「DHTによってヘアサイクルが乱される」などと表現されます。

ヘアサイクル 通常 異常
成長期 2年~6年 数か月~1年程度
退行期 2週間程度 2週間程度
休止期 3ヶ月~4ヶ月程度 3ヶ月~4ヶ月程度

毛髪のヘアサイクルについて数的なところを整理しておくと、髪1本1本の成長期は通常「2年~6年程度」
あります(成長期早期、成長期中期、成長期後期を含めての話です)。驚く方もおられるかもしれませんが、毛髪が頭皮上に見え始めてから抜けるまで、健康な場合は通常2年はかかるということです。ところが、AGA傾向が根付き、薄毛因子DHTが量産されてくると、この成長期がわずか「数ヶ月~1年程度」に縮められてしまいます。この結果、髪がしっかりと育たず薄毛化が顕著になるというわけです。

2タイプのAGA治療薬


お薬

AGAの治療薬は大きく2種類に分けられます。種類としてはもう少しありますが、効能という意味ではいずれかで分類されるのが一般的です。

 AGA治療薬の2タイプ 
① ヘアサイクルを乱すジヒドロテストステロン(DHT)の産出を抑制するもの
② 頭皮の血流を改善し、毛母細胞が「毛細血管」から栄養素を受け取りやすくなるように導くもの

①のように、薄毛因子「ジヒドロテストステロン(DHT)」の発生を抑制する代表的なお薬は、「プロペシア」と呼ばれるものです。成分名としては「フィナステリド」で案内されます。

②のように、主に「血管拡張作用」を通して頭皮の毛細血管の血流を改善し、髪を生成する毛母細胞にうまく栄養素が行き届くように導くものとしては、「ミノキシジル」が有名です。

どちらかと言うと、前者は薄毛化要因の中でも「遺伝的傾向」に立ち向かうもので、後者は生活習慣などの影響も踏まえ、それを薬剤の力で補うような形になっています。このため、根本治療としては①のものが選択されやすく、②の血流方面へのお薬は①との合わせ技で使われることが多いです。

某CMの影響もあり、「ミノキ(ミノキシジル)」という名前は有名ですが、あちらはあくまでも頭皮の血流改善効果がメインであると覚えておくと良いかもしれません。前頭部や頭頂部に「5αリダクターゼ(還元酵素)」が多いといった遺伝傾向がある場合(あきらかにM字化が進行しているような場合)、どちらか一方を取るのであれば「ミノキシジル」よりも「プロペシア」の方がうまく作用するでしょう。

このようなことから、AGA治療薬の作用としてはあくまでも「薄毛因子DHTを作られにくくするもの」か、あるいは「頭皮の血流改善に寄与するもの」なのです。髪に黒い色素を付与するのは、次にご紹介する「メラノサイト(色素形成細胞)」の作用なので、AGA治療薬が白髪の色素を回復させることも、白髪の多さがAGA治療を直接的に邪魔することもありません。

【白髪のメカニズム】メラノサイト(色素形成細胞)の機能停止や欠失

では、AGAの基本的なメカニズムやその治療薬の傾向を知ったところで、次に白髪のメカニズムの方に視点を移してみましょう。

私たちの毛髪は、毛根奥にある「毛母細胞の分裂」によって育っていきます。頭皮から出てきた髪が既に黒いのは、毛母細胞が分裂していく際に既に「メラノサイト(色素形成細胞)」から黒いメラニン色素を受け取っているためです。

逆に言うと、白髪になってしまうのは、髪の毛を作り上げるときにメラノサイト(色素形成細胞)が毛母細胞に黒いメラニン色素を供給しなかったためです(あるいは、受け渡せなかったためです)。そうなってしまう理由は大きく分けると2つあります。

 メラノサイト(色素形成細胞)が毛母細胞にメラニン色素を共有しなくなる理由 
① メラノサイトは残存するものの、メラニン色素の合成自体が行なわれていないパターン(休止型)
② メラノサイトの数が減ったり消失したりしており、供給が不可能な状態(欠失型)

 上記をわかりやすく「毛髪染色工場」に置き換えて考えてみると、①は着色作業員が各ポジションにスタンバイしているのに何かの理由で生産ラインが流れていない状態、②は着色作業員がいなくなったり弱ったりして仕事ができなくなっている状態で、生産ライン自体に供給能力がなくなっている状況です。

 勘の良い方ならすぐわかると思いますが、後者がいわゆる「加齢」などにみられる状態で、一般的な白髪発生要因です。前者は遺伝的な要因が影響している場合もあれば、突発的精神的な強いショックやストレスなどが考えられます。

白髪になるのは、毛母細胞自体の問題ではない

上述の白髪発生要因の解説によって、白髪の発生は毛母細胞自体の問題ではないことがおわかりいただけたと思います。このため、仮にAGA治療薬「ミノキシジル」などで頭皮の血流が改善し、毛母細胞への栄養供給ルートが一定程度拡大したとしても、それによって「メラノサイト(色素形成細胞)」の機能が回復したり、加齢で衰えたメラノサイトが元気になるようなことは考えにくいのです。元気になるとすれば、栄養素を受け取りやすくなった「毛母細胞」ということになります。

このようなことから、やはりAGA治療薬が白髪に有効に働くとは考えにくく、だからといって白髪があるからAGA治療薬が効かないわけでもない、という結論になります。

AGA治療は白髪が出てきても大丈夫♪ ただしお早めに!

当コラムでは、「AGAのメカニズム」と2タイプのAGA治療薬の作用の違いに加え、「白髪が生まれる要因」をメラノサイト(色素形成細胞)の働きと共に紹介しました。「薄毛化の流れ」と「白髪ができるプロセス」を別々に把握すると、両者は直接的には結びつかないとおわかりいただけたと思います。

ただし、気を付けるべきは「両者は同時進行し得る」という点でして、加齢によって白髪が徐々に増えてきた場合、メラノサイト(色素形成細胞)の働きだけでなく、毛母細胞も元気を失ってきている可能性があります。既に薄毛化を自己認識されていた男性が、白髪も増え始めたことに気づいた場合、もともと持っておられた遺伝的なAGA傾向だけでなく、頭皮の血流などの悪化(加齢の影響)が合わさり、輪をかけて抜け毛などが増えていく可能性が考えられます。

最近毛髪の量が気になり始めたという方、どうぞお気軽に当院までご相談ください。
当院ではAGAオンライン診察を実施しており、ミノキシジル・フィナステリドの合剤が月6900円でご利用可能です。お気軽に下記のLINEよりご相談ください。


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