包茎手術を保険適用で受けるには？条件と費用、メリット・デメリットを解説!

包茎手術は自由診療のクリニックで受ける方が多いですが、一定の条件に当てはまれば保険診療のクリニック（一般的な泌尿器科クリニックなど）で受けることも可能です。
包茎手術が保険適用になる条件や、保険で包茎手術を受けたときの費用、メリット、デメリットなどを解説します。

包茎手術が保険適用になる条件

健康保険が適用されるのは、病気や障害、ケガで生活への支障や生命の危険が生じている状態（生じかねない状態）で治療を受ける場合だけです。
また、そうした状態であってもすべての治療法が保険適用になるわけではなく、保険適用になるものが健康保険制度で決まっています。
さらに、そもそも保険診療を行っている医療機関で治療を受けなければどんな状態・治療法であっても保険適用にはなりません。

保険適用になる包茎

包茎で言えば、いわゆる仮性包茎は医学的には正常な状態であり、セックスは問題なく行え、ときどき包皮を剥いて洗っていればとくに炎症や感染症のリスクが高いわけではないので、仮性包茎の治療に健康保険は効きません。
真性包茎の場合、痛みなどでセックスに支障が生じることがあり、包皮が常に剥けない状態なので炎症や感染症のリスクも高く、包皮の状態によっては排尿や射精に支障が生じることもあるため、健康保険の適用対象となります。
嵌頓包茎の場合も、包皮が剥けてしまうと陰茎の狭窄（締め付け）が起こり危険な状態になる恐れがあり、亀頭の洗浄も難しいことから、保険が適用可能となっています。

保険適用になる治療法

真性包茎・嵌頓包茎の治療で健康保険が適用される手術法は、「環状切開術」と「背面切開術」に限られます。
真性包茎と嵌頓包茎の治療では、包皮の狭窄部（狭くて亀頭に引っかかったり陰茎を締め付けたりする部分）をなくすことが主な目的となります。
環状切開術は包皮を狭窄部ごとぐるりと一周切り取る手術です。環状切開術は包茎手術の基本形で、これを改良したのが自由診療クリニックで現在主流の方法となっている亀頭直下法です。
背面切開術は包皮の背面に切れ目を入れて狭窄部を解消して縫合するだけの手術です。包皮がそのまま残ってしまい、見栄えが悪いので、大人の包茎治療では普通は用いられません。
成長途中の男児の場合、将来的にペニスが成長したときに包皮が足りなくならないよう、背面切開術を選んであえて包皮を残すことがあります。
手術そのものの料金だけでなく、初診料、血液検査などの検査料、麻酔料（局所麻酔剤の料金）、術後の薬代（痛み止めや抗生物質など）、包帯代、再診料なども保険が適用されます。
嵌頓包茎の包皮が剥けて陰茎の狭窄が起こってしまっている場合、「嵌頓包茎整復法（用手整復）」という施術（反転した包皮を医師が手指を用いて元に戻す施術）も保険で受けられます。

保険適用になる医療機関

保険適用になるのは「保険医療機関」として厚生労働大臣の指定を受けた医療機関です。わかりやすく言えば「保険証が使える医療機関」のことで、一般的な泌尿器科の治療を行う病院・クリニックなどが該当します。
包茎手術を専門的に行っている美容外科系のクリニックは保険医療機関ではなく、保険証が使えないのが普通です。
保険医療機関でないクリニックの場合、たとえ真性包茎・嵌頓包茎で環状切開術・背面切開術を受けたとしても保険が適用できず、クリニックが設定した費用を全額支払う必要があります。

包茎手術を保険適用で受けた場合の費用

自由診療の料金はクリニックが自由に設定することができ、患者はその全額を支払いますが、保険診療の料金は診療報酬制度で決められており、患者は一部のみ（通常は3割）を負担します。
令和4年度の診療報酬点数表では、各施術の点数が以下のようになっています（1点＝10円）。[1]

初診料、検査料、麻酔料、薬代、包帯代、再診料などの費用を合わせると、背面切開術を受けた場合は総額1万円程度、環状切開術を受けた場合は総額1万数千円程度になります（いずれも3割負担の場合）。投薬内容や通院回数などで多少変わります。

包茎手術を保険適用で受けるメリット

保険適用で包茎手術を受ける最大のメリットは、何と言っても費用が安いことです。
自由診療の場合、手術料金の相場は以下のようになっており、保険診療の自己負担額とは大きな開きがあります。自由診療クリニックで主流の手術法となっている「亀頭直下法」はさらに高額です。

また、自由診療の包茎手術クリニックは東京をはじめとする大都市圏に集中しており、それ以外の地域では遠くまで通院して手術を受けなければならないケースが多く、そのための交通費・宿泊費も負担になります。
保険診療で包茎手術を行っている泌尿器科クリニックは全国各地にあるため、多くの人が手軽に治療を受けられます。

包茎手術を保険適用で受けるデメリット

保険診療の包茎手術にはかなり深刻なデメリットがあります。

見栄えは重視されない

ペニスはただセックスや排尿ができればよいというものではなく、男性のシンボルとして見た目も非常に重要です。
しかし、保険診療で治せるのは基本的に「体が正常に働く」ようになるところまでです。包茎の場合、狭窄部を取り除くのが保険診療の目的であり、術後のペニスの見た目が良いか悪いかはあまり問題にされません。
環状切開術は背面切開術よりは術後の見た目がよいですが、単純な輪っかの形に包皮を切除するため、残った包皮が自然な形にはなりません。
狭窄部が奥の方（先端ではなくカリ首に近い方）にあれば、広範囲の包皮を切除する必要があり、縫合した線は亀頭よりもかなり下に来ます。そうすると、手術跡の「ツートンカラー」が目立ってしまいます。
包皮の内側は薄い色（ピンクっぽい色）、外側は濃い色（茶色っぽい色）をしています。広範囲の包皮を切除した場合、包皮の内側が常に露出した状態になり、縫合部を境目にして内側のピンクと外側の茶色が並んだ「ツートンカラー」になって非常に目立ちます。
ある程度見た目に関する要望を聞いてくれる医師もいるでしょうが、保険診療では見た目を追求するには限界があり、自然な仕上がりは期待できません。

包皮を切りすぎたり、仮性包茎になったりすることがある

環状切開術で包皮を切除しすぎると、包皮に余裕がなくなり、勃起したときに突っ張ってしまうことがあります。保険診療では勃起時のサイズまで考慮せずに、包皮を切りすぎてしまうことが少なくありません。
狭窄部が先端付近にある場合、先の方の包皮だけ切除すれば包茎は治りますが、それだと手術後も亀頭に少し包皮が被さった状態になります（軽い仮性包茎の状態）。
すでに真性包茎・嵌頓包茎は治っているので、保険診療でさらに皮を切ることはできず、この状態を治したければ別途自由診療で手術を受けることが必要になります。
この2つのケースは手術前に医師に希望を伝えれば避けられる場合がありますが、たとえ医師が注意していたとしても技術・経験不足により完全には避けられないケースもあります。

担当医は包茎手術を専門的に行っているわけでない

保険診療の医療機関で包茎手術を行う例は少なく、大病院でも包茎手術の経験が豊富な医師はまれです。一般的な泌尿器科クリニックでは包茎手術の経験がまったくない医師も多いででしょう。
経験がない医師でも包茎手術が行えるように、クランプという補助具を用いた環状切開術（クランプ法）が開発されており、これを用いている保険診療クリニックもあります。
クランプ法は手術が容易な反面、環状切開術よりもさらに見た目が悪くなりやすいというデメリットがあります。
通常の環状切開術にしてもクランプ法にしても、包茎手術の経験が乏しい医師が行えば、目立つ傷跡や皮の切りすぎなど、問題のある仕上がりになる恐れが高いです。

女性スタッフと顔を合わせる可能性が高い

保険診療の泌尿器科は女性医師が在籍することはまれですが、女性の看護師や受付スタッフが在籍することはごく普通にあります。
男性としてのプライバシーに大きく関わる治療を受けるには適さない（ハードルが高い）場所だと言えます。
包茎手術を専門的に行う自由診療クリニックはすべてのスタッフが男性であるのが普通で、異性の目を気にせずに治療を受けられます。

包茎手術は自由診療クリニックがおすすめ

保険適用の包茎手術は安価ですが、見た目の点では自由診療の手術に大きく劣ります。包茎手術の跡はずっと残るものですので、費用の安さだけで選ぶのはおすすめできません。
保険診療の医療機関はプライバシーの面でも難があります。
真性包茎・嵌頓包茎で、費用を極力抑えたいという方であれば、保険診療による手術も考慮に値しますが、環状切開術であれば自由診療でも6万円～7万円程度で受けられるところがあり、キャンペーンなどでさらに安くなる場合もあります。
同じ環状切開術という名称でも、自由診療クリニックでは見た目や患者の要望を重視して手術を行うので、仕上がりは大きく違います。
総合的に考えれば、包茎手術は自由診療で受けるのがおすすめです。
[1]医科診療報酬点数表（厚生労働省）

包茎手術で人気のメンズライフクリニック

メンズライフクリニックは、日本全国に展開する男性専門のクリニックで、特に包茎手術でその名を知られています。その技術力と患者への配慮が評価され、多くの患者から信頼を得ています。

メンズライフクリニックでは、包皮の長さや硬さ、そして患者一人ひとりの状態に応じて、最も適した手術方法を提案します。主に局部麻酔を用いて手術を行い、患者の不安や痛みを最小限に抑えるよう努めています。また、術後の痛みや腫れを軽減するための工夫も施されています。

手術法には、全剥き、半剥き、トリプルカットなどがあります。全剥きは完全包茎の治療に、半剥きは仮性包茎の治療に、トリプルカットは硬い包皮を持つ患者の治療に効果的です。いずれの手術も、ペニスの形状を損なわず、適切な範囲で包皮を剥くことを目指します。

メンズライフクリニックの特長は、術後のケアにも力を入れている点です。手術後の適切なケアは、手術の成功率や長期的な結果に大きく影響します。クリニックの専門スタッフは、術後のケア方法を丁寧に説明し、患者が安心して治療を受けられる環境を提供します。

メンズライフクリニックの包茎手術は、医師と患者が密にコミュニケーションを取ることを重視し、最適な治療法を選択します。これは患者の生活の質の向上に寄与します。

以上を踏まえて、包茎手術に悩んでいる方は、メンズライフクリニックの包茎手術がおすすめです。その高い技術力と細やかなケア、そして患者に対する配慮があなたの悩みを解決し、生活の質を向上させる手助けをしてくれるでしょう。あなた自身の健康と幸福のために、メンズライフクリニックでの包茎手術を選択することを真剣に考えてみてください。プロの手による確かな技術で、自信を取り戻し、更なる幸せな人生へと一歩踏み出すことができるでしょう。包茎が引き起こす身体的、精神的な問題を解消し、より良い未来を手に入れるために、メンズライフクリニックを選ぶことを強く推奨します。

メンズライフクリニックの包茎手術の料金表

以下を参考に自分に合う手術方法を選択しましょう。

まとめ

包茎手術は、身体的な不快感や精神的なストレスを解消するために行われます。そんな包茎手術を受ける場合、保険適応の病院で受けるよりも自由診療のクリニックで受けることがおすすめです。

まず、自由診療のクリニックは、患者一人ひとりの状況に合わせて最適な手術方法を提供することが可能です。専門のクリニックでは、最新の医療技術を駆使し、包茎の種類や程度に応じて適切な治療法を選択します。これにより、より効果的で安全な手術が可能となります。

次に、自由診療のクリニックでは、手術だけでなく術後のケアにも重点を置いています。手術後の適切なアフターケアは、手術の成果を長持ちさせ、合併症を防ぐために重要です。専門のクリニックでは、術後のケアの具体的な方法を詳しく教えてくれます。

また、自由診療のクリニックでは、プライバシーがしっかりと保護されます。包茎手術はデリケートな問題であり、患者自身が恥ずかしく感じることもあります。しかし、専門のクリニックでは、プライバシーの尊重と患者の心のケアを重視しています。

さらに、自由診療のクリニックでは、一般的な病院のような長い待ち時間や混雑を避けることができます。予約制であるため、自分の都合に合わせて診療を受けることが可能です。

以上のように、自由診療のクリニックでの包茎手術は、治療方法の選択肢、術後ケア、プライバシー保護、快適な環境といった点で優れています。そのため、包茎手術を考えている方は、自由診療のクリニックでの治療を強くおすすめします。