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ED治療薬の通販サイトでは、海外メーカー(とくにインド企業)のED治療薬ジェネリックや、バイアグラ・レビトラ・シアリスの輸入品が販売されています。
実際には「販売」ではなく「個人輸入代行」という形になっています。
国内未承認の医薬品を販売したり、医師の処方が必要な医薬品(処方箋薬)を処方箋なしに販売したりすることは違法です。
ただし、消費者が自分の治療に必要な医薬品を一定量(処方箋薬は1ヶ月分以内)に限って個人的に輸入したり海外から持ち込んだりすることは許されており、通販サイトはそれを「代行」するという建前で営業しているのです。
医薬品の個人輸入に関する決まりは、本来は海外在住者が一時的に日本に滞在する場合を想定して作られたものです。そのため、国内では未承認であっても海外で承認された医薬品であれば(一部を除き)個人輸入が可能となっており、個人輸入代行業者はそれを利用して海外製ジェネリックを販売しています。
なお、クリニックのなかにも国内未承認のED治療薬を院内処方で販売しているところがありますが、これも本来は法律違反です。
医師が自分で患者に処方するために医薬品を個人輸入することは許されていますが、「①治療上の緊急性があり、②国内に代替品が流通しておらず、③医師が自己の責任のもとで自己の患者の診断・治療に用いる場合」に限られます。ED治療薬は①②を満たさないので、そうしたクリニックは法を犯していることになります。
通販ED治療薬には偽造品混入を初めとする様々な問題があります。
2016年に製薬会社4社が合同で行った鑑定調査によると、日本語で運営されている個人輸入代行サイトを通して日本国内で入手したED治療薬の35.6%が偽造品でした。[1]
偽造品には3つのタイプがあります。
・薬効成分の量が表示と異なるもの(薬効成分がゼロ、少なすぎる、多すぎる)
・別の成分(他の薬やアンフェタミン、カフェインなど)が入っているもの
・不純物(タルカムパウダー、塗料、インクなど)が混入しているもの
薬効成分が多すぎるものや、別成分・不純物が入っているものを服用した場合、重い副作用が生じる恐れがあり、なかには救急搬送されたり、死亡してしまったりしたケースもあります。
どんな成分・不純物が含まれているか、薬のなかを調べてみないとわからないため、副作用に対する処置が遅れてしまうこともあります。
薬効成分が少なすぎる(まったく入っていない)ものを購入してしまった場合、問題はお金が無駄になるということだけではありません。
服用しても効果が現れないことから「自分にはED治療薬が効かない」と思い込んでしまい、治療を諦めるようになったり、心理的な理由からEDが悪化したりする可能性もあります。
偽造品でなく、海外で承認された正規の医薬品であったとしても、日本ほど安全性の基準や製造・保管時の衛生管理のレベルが高くない場合があり、日本国内で流通する正規品に比べて健康被害が生じるリスクはやや高いと言えます。
国内で流通している正規の医薬品を適正に使用して副作用が生じ、入院治療が必要になったり、傷害が残ったり、死亡してしまったりした場合、医薬品副作用被害救済制度を利用することで、被害者本人や遺族が医療費・年金・一時金の給付を受けることができます。[2]
通販(個人輸入)で購入した医薬品はこの制度の対象外であり、どんなに重い副作用が生じたとしても救済されず、完全に自己責任となります。
現在はオンライン診療の規制が緩和され、条件を満たせば初診からのオンライン診療も可能となっています。
初診からオンライン診療を行うには、以下の3つのどれかを満たす必要があります。
①対面診療を通して日頃から患者の状態を把握しているかかりつけ医が行う
②紹介状・健康診断結果・お薬手帳などで医学的情報(既往歴・服薬歴・アレルギー歴など)を把握し、患者の訴え(自覚症状)を聞いた上で、オンライン診療が可能であることを医師が確認
③映像を用いたリアルタイムのやりとりで予備的な診察(診療前相談)を行い、オンライン診療が可能であることを医師が確認
通例、EDの診療では患部を観察(視診)したり検査したりすることはなく、自覚症状や医学的情報(既往歴・服薬歴・アレルギー歴など)を問診票に記入し、医師が問診で詳細を確認することで完了します。
したがって、患者自身にネット上で問診票に自覚症状や医学的情報を入力してもらい、それを医師が確認すれば、オンライン診療が可能かどうか判断できます(②のパターン)。
EDのオンライン診療は以下のような流れで行われます。
①電話・メール・LINEなどで問い合わせる
②案内された専用ページで連絡先や問診票の質問事項を入力して送信し、診察予約をとる(クリニックによってはサイト上にWebフォームなどが用意されており、すぐに②を行うことができる)
③予約時間内に、クリニックまたは患者から電話をかけ、オンラインで診察を行う
④医師が診断結果を伝え、薬の処方について患者と相談する
⑤(料金支払後または代引きで)処方箋や治療薬を指定住所に郵送
ED診療は通例問診だけで完了するため、ビデオ通話は用いられず、音声通話だけで診療が行われるのが一般的です。
配送方法・支払い方法などの指定は電話や専門ページなどで行います。支払い方法はクリニックによって違い、クレジットカード・銀行振込・代引き・コンビニ決済など複数の支払い方法を用意しているところもあれば、代引きのみのところもあります。
ED治療薬の通販(個人輸入代行)、オンライン診療、対面診療の特徴を比較すると以下のようになります。ジェネリックの普及やオンライン診療の登場で、通販を選ぶメリットが低下しているのがわかります。
通販(個人輸入代行) | オンライン診療 | 通院・対面診療 | |
費用 |
○ 正規品に比べて安いものがある |
△ ジェネリックが複数発売され、価格は下がってきている オンライン診療が普及すればさらに下がる可能性も |
△ オンライン診療と同程度(オンライン診療では送料がかかるが、通院には交通費・時間がかかる) |
手軽さ |
◎ ネット上で注文するだけ |
○ 通院不要だが、電話診察に多少の手間と時間は必要 |
△ 通院が必要 |
プライバシー・秘匿性 |
◎ 人を相手にしている感じはほぼなく、配送方法なども配慮がなされている |
○ 対面診療に比べてかなりハードルが下がっている |
△ 配慮されているが、抵抗感は否めない |
入手の早さ |
✕ 注文があってから輸入するので時間がかかる |
◎ 在庫品であればすぐに発送される(翌日に入手可能な場合も) |
◎ その日のうちに入手できる |
安全性 |
✕ 偽造品が混じっており、危険 |
◎ 国内正規品だけ扱っているクリニックを選べば、安全 |
◎ オンライン診療と同様 |
ED治療薬の通販は安価で手軽ですが、大きなリスクが伴います。危険だとはわかっていても、「受診するのは恥ずかしい」という理由や価格面のメリットから通販を選んでしまう人もいるようです。
オンライン診療の登場で羞恥心に関するハードルは大分下がり、ジェネリックの普及で価格も手頃になってきています。
危険な通販薬には手を出さず、ぜひオンライン診療の受診を検討してください。
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