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EDの有病率は年齢とともに上昇することが知られています。
1998年に日本人男性2,000人を対象にして行われた調査では、ED有病率(中等度または重度のEDである人の割合)は30代が5%程度であるのに対し、40代は10パーセント代後半となり、50代前半には30%を超えています。[1]
40代はEDになる人が大幅に増える時期であり、まだEDではない人でも50代に近づくにつれてだんだんと勃起力が低下しやすい時期でもあるのです。
EDには、身体的な問題で発症する器質性ED、心理的な問題で発症する心因性ED、体と心の問題が混合した混合性ED、特定の薬剤の服用で発症する薬剤性EDがあります。
30代までは血管・神経などにあまり問題がない人が多く、心因性EDと診断される割合が高いのですが、40代になると徐々に身体的な要因が増えてきて、器質性ED・混合性EDと診断される人が多くなってきます。
40代になるといわゆる「中年太り」になる人が増えてきます。肥満の人はそうでない人よりEDになりやすいと言われています。
脂肪には皮下脂肪(皮膚のすぐ下につく脂肪)と内臓脂肪(内臓につく脂肪)があり、男性の肥満は大半が内臓脂肪の割合が多い肥満(内臓脂肪型肥満)です。
内臓脂肪型肥満に加えて、血圧や血糖値が高かったり、脂質異常があったりすると、メタボリックシンドローム(メタボ)と診断されます。メタボは高血圧症や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を引き起こしやすく、生活習慣病の人は高い確率でEDを併発します。
肥満やメタボ、生活習慣病は、動脈硬化(動脈が厚く硬くなり、血管が詰まりやすくなる症状)の原因となります。糖尿病になると、動脈硬化に加えて神経障害が起こることがあります。
勃起には正常な血管の働きが欠かせません。陰茎の動脈は非常に細いため、動脈硬化の影響を受けやすく、軽度の動脈硬化でも勃起力に影響することがあり、動脈硬化が進行するにつれてEDの症状も重くなります。[2]
神経障害も、起こる場所によってはEDの原因となります。
男性ホルモン(テストステロン)は20代前半をピークに減少します。
テストステロンは大部分がタンパク質と結合して不活性な状態で存在しており、一部だけがタンパク質と結合せずに遊離して存在し、高い活性を示します。この「遊離テストステロン」こそが男性の活力の源と言えます。
テストステロン全体の量は加齢とともにゆっくりと減少していきますが、遊離テストステロンの量は30代頃から減少スピードが加速します。
遊離テストステロンのレベルがある程度以上低下すると、関節・筋肉の痛み、疲れやすさ、肥満・メタボ、イライラ・不安、意欲・積極性の低下、集中力・記憶力の低下、ED・性欲低下などの症状が引き起こされることがあります。これらの症状は男性更年期障害(加齢性腺機能低下症、LOH症候群)と呼ばれます。[2]
40代になると、遊離テストステロンのレベルがかなり下がり、男性更年期障害になる人が出てきます。遊離テストステロン値の低下は「中年太り」や生活習慣病の増加と関係があり、動脈硬化などを通してEDを引き起こします。
運動不足は肥満・メタボの要因となり、ひいてはEDのリスクを高めます。
近年は盛んに運動不足の問題が取り上げられるためか、世代を問わず運動不足を自覚する人が多く、2021年のアンケート調査では30代~50代の8割以上が運動不足を感じています。[3]
しかし、本当に「運動しなきゃ」という切迫感を抱くのはせいぜい30代までで、40代になると多くの人が本心ではあきらめてしまっているのではないでしょうか。
運動できない理由として仕事の忙しさを挙げる人が最も多いのですが、「面倒くささ」や「年」を挙げる人も多く、男性の場合はテストステロン減少による積極性の低下も関係していると考えられます。
40代になると仕事での責任が重くなり、過労気味になり、大きなストレスを感じる男性が増えます。
こうした状況が続くと、不安や抑うつ状態(気分・やる気が全般的に落ち込んで、否定的な考えにとらわれやすい状態)になり、セックスに集中できなくなって、心因性EDや混合性EDを発症する恐れがあります。
若い世代の心因性EDでは、自分の体(とくに性器)に対する自信のなさや、性行為での失敗体験、妊活のプレッシャーなどが原因になることも多いのですが、40代ではこうした理由よりも仕事上の不安や過労が原因になる場合が多いと考えられます。
EDの症状を改善するための治療と、EDの進行を防ぐための対策(メタボ・生活習慣病予防など)を同時に行っていくのが効果的です。
勃起は陰茎海綿体に大量の血が流れ込むことで起こります。ED治療薬(PDE5阻害薬)は血管拡張作用を持ち、服用すると陰茎海綿体に血が流れ込みやすくなって勃起力が向上します。
ED治療薬には身体的な原因(動脈硬化など)を治す効果はありません。身体的な要因でEDが発症しているケース(器質性EDや身体的な要因が大きい混合性ED)では、性行為の度にED治療薬を服用し続ける必要があります。
心因性EDの場合、ED治療薬で勃起力が改善すると自己評価や自信が高まり、心理的な要因そのものが改善する場合があり、最終的に薬なしで勃起できるようになるケースもあります。
心理的な要因に対しては、抗うつ剤などによる薬物療法や、認知行動療法などの心理療法が行われることもあります。心理療法とED治療薬を併用すると、ED治療薬だけ用いたよりも治療効果が高まります。
精神科で処方される薬の中には、勃起力や性欲を低下させてしまうものがあります。うつ病などの症状が重い場合は精神科の治療を優先し、精神症状が軽減して少量の服薬で十分になってからED治療を行うことが推奨されます。
運動を習慣化したり、食事・睡眠などの生活習慣を改善することで、不安やストレスが軽減され、意欲が高まって、EDの心理的要因が改善することがあります。
習慣的な運動や規則正しい生活は肥満・メタボの解消や生活習慣病予防につながり、将来的にEDを発症するリスクを軽減したり、EDの進行を防いだりする効果も期待できます。
ストレスを解消する方法を見つけて習慣化したり、ストレスがたまりにくいように仕事や生活のスタイルを変革したりすることで、EDにつながる心理的要因を軽減できます。
ストレスが減れば生活リズムも整い、EDの身体的要因(動脈硬化など)の悪化を防ぐ効果も期待できます。
例えば管理職の方の場合、部下に仕事を任せることができずに、主要な問題を自分ですべて解決しようとするスタイルで仕事を続けると、自分に重圧がかかり、部下の主体性も育ちません。
部下に任せられる部分は任せ、人材をうまく活用して解決を図るスタイルへと自己を変革することで、自分にかかる圧力を軽くし、部署の生産性も向上できることがあります。
自分ひとりで変革を図ることが難しいようであれば、信頼できる上司に相談したり、コーチングなどのサービスを利用したりするとよいでしょう。
40代になると、加齢や生活習慣が原因で肥満・メタボ・生活習慣病などに陥り、血管や神経の働きに問題が生じて、EDになる男性が徐々に増えてきます。仕事上の重圧などで心の健康が害され、勃起力に影響が出ることもあります。
EDになると、うまく勃起できないことが心理的なプレッシャーとなりさらに勃起力を低下させてしまうという悪循環に陥りがちなので、ED治療薬などを利用して早期に勃起力改善を図ることが重要です。
生活習慣病は初期症状が自覚されにくく、症状を自覚したときにはすでにかなり進行してしまっていることが多い病気です。EDは比較的症状を自覚しやすく、「最初に自覚できる生活習慣病」とも言われます。
EDを発症したら自分に対する警告信号だととらえ、生活スタイル全般を見直してみてください。
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