勃起力持続サプリの効果とは？ED治療薬との違いも解説

男性の場合、亜鉛不足が長期化すると精巣機能が低下し、EDにつながる恐れがあります。食生活で亜鉛摂取が不足している場合、サプリで補うことは有用です。

アミノ酸の一種で、体内でNO（一酸化窒素）を合成する際に必要とされます。NOは血管拡張に深く関わっており、不足すると血流障害や動脈硬化のリスクが高まり、勃起にも影響が出る可能性があります。^[2]

シトルリンもアミノ酸の一種で、体内でアルギニンに変換されます。アルギニンを直接摂取するよりも、シトルリンから摂取したほうが効率よく体内のアルギニン量を増やせるという報告もあり、血管拡張や血流改善をサポートすると期待されています。

アンデス原産の植物で、滋養強壮食として古くから利用されてきました。複数のアミノ酸やミネラルが含まれ、性欲や勃起力の向上をうたうサプリの成分として頻繁に使われています。
ただし、研究データが十分ではなく、医学的エビデンスには乏しい点に留意が必要です。

・栄養不足によるEDの場合、亜鉛やアルギニン・シトルリン不足を補えば勃起力が回復する可能性はあります。
・体力や免疫力の向上で性欲が高まるなど、間接的にセックスへの意欲が増す人もいるでしょう。

ただし、特定の栄養素を大量にとるだけでEDが治るケースは稀。普段の食事が極端に偏っているなど明確な栄養不足がある人以外では、サプリによる顕著な変化は期待しにくいのが現実です。

バイアグラなどのED治療薬はPDE5を阻害し、cGMP（勃起を引き起こす分子）の分解を抑えることで強制的に血流を高めます。
一方、サプリはあくまで栄養補助であり、「薬」として即効性・確実性を保証するものではありません。

ED治療薬は性的刺激とあわせて服用するだけで勃起を促す即効性がある一方、サプリは「飲んだらすぐ勃起する」といった強い効果は望めません。
どちらを選ぶべきかは、症状の度合いや原因によりますが、多くのED患者にとってはED治療薬が第一選択です。