WEB予約
LINE予約
AGA
副作用は自覚しにくい。
だから採血で確かめます。
テストステロン注射(男性ホルモン注射)で知っておきたい副作用は、赤血球の増えすぎ(多血症)、精子をつくる働きの低下、前立腺への影響の3つです。いずれも初期は症状が出にくいため、治療前と治療中の採血で確認しながら、量や間隔を調整していきます。
テストステロン補充療法で報告されている主な副作用と、当院での確認のしかたをまとめます。自覚症状だけでは気づきにくいものが多い点が特徴です。
| 副作用 | 起こりうること | 確認のしかた |
|---|---|---|
| 多血症 | 赤血球が増えて血液が濃くなる。血栓のリスクにつながる | 採血(ヘマトクリット・ヘモグロビン) |
| 精子をつくる働きの低下 | 精子が減る・精巣が小さくなる | 治療前の問診(挙児希望の確認) |
| 前立腺への影響 | PSAの上昇、前立腺肥大による排尿症状の悪化 | 採血(PSA)・排尿症状の問診 |
| 皮膚 | にきび、皮脂が増える | 診察時の問診 |
| 乳房 | 乳房の張り・痛み、ふくらみ | 診察時の問診 |
| むくみ・睡眠 | むくみ、睡眠時無呼吸の悪化 | 診察時の問診 |
| 肝機能 | 肝臓の数値の変動 | 採血(AST・ALTなど) |
| 注射した部位 | 痛み、軽い腫れ | 診察時の問診 |
※ 副作用の現れ方には個人差があります。すべての方に起こるものではありませんが、起こらないことを保証するものでもありません。
テストステロンには、骨髄で赤血球をつくる働きを高める作用があります。補充すると赤血球が増え、増えすぎると血液が濃くなった多血症の状態になります。テストステロン補充療法でもっとも注意が必要な副作用で、塗り薬などに比べて注射の製剤で起こりやすいとされています。
血液が濃くなると血栓(血のかたまり)ができやすくなるため、放置はできません。頭痛、顔の赤み、ほてり、めまいなどが出ることもありますが、多くは自覚症状が乏しく、採血をしないと気づけません。
目安になるのは、血液に占める赤血球の割合を示すヘマトクリットです。米国内分泌学会の診療指針では、治療前に50%を超えている場合は開始を見合わせ、治療中に54%を超えた場合は、数値が下がるまで中止し、再開するときは量を減らすことが推奨されています。
当院では治療前の検査セットで血算を確認し、治療中も3ヶ月ごとの定期採血で推移をみます。数値が上がってきた場合は、量を減らす・注射の間隔をあける・いったん休むといった対応を医師が判断します。
精巣で精子がつくられるには、脳から出るホルモン(LH・FSH)の指令が必要です。外からテストステロンを補うと、体は「足りている」と判断してこの指令を弱めるため、精子をつくる働きが落ち、精巣が小さくなることがあります。
注射をやめると回復に向かうことが多いとされていますが、戻るまでに数ヶ月から1年以上かかることがあり、回復を保証するものではありません。
近いうちにお子さんを希望されている方には、テストステロン注射は原則として適していません。男性ホルモンの低下と妊活の両方が気になる場合は、精巣の働きを保ちながら治療する別の方法が選択肢になることがあります。治療を始める前に必ずご相談ください。
前立腺は男性ホルモンの影響を受ける臓器です。補充療法によって前立腺がんが増えることは現時点で示されていませんが、すでに前立腺がんがある方、またはその疑いがある方には行いません。
治療中はPSA(前立腺の腫瘍マーカー)を定期的に確認します。米国内分泌学会の指針では、治療開始から12ヶ月以内にPSAが1.4ng/mLを超えて上がった場合や、4.0ng/mLを超えた場合などに、泌尿器科での評価を行うことが推奨されています。
また、前立腺肥大がある方では、尿の出にくさや夜間の頻尿といった排尿の症状が強くなることがあります。もともと排尿の悩みがある方は、治療前にお伝えください。
テストステロン補充療法と心臓病の関係は長く議論されてきました。2023年に報告された大規模な臨床試験(TRAVERSE試験)では、心血管の病気がある、またはそのリスクが高い男性性腺機能低下症の方を対象に、テストステロン製剤(ジェル)を使った群と使わなかった群を比べ、心筋梗塞や脳卒中などの重い心血管イベントは増えなかったと報告されています。
一方で同じ試験では、テストステロンを使った群で心房細動、急性腎障害、肺塞栓症が多くみられました。心臓や腎臓の病気、血栓の既往がある方は、治療の可否を慎重に判断します。
副作用の多くは自覚しにくいため、当院では「数値を確かめてから始め、確かめながら続ける」ことを基本にしています。
| 時期 | 確認する項目 |
|---|---|
| 治療前(検査セット) | 遊離テストステロン・総テストステロン・PSA・肝機能・血算、AMSスコア(症状の問診票) |
| 治療中(3ヶ月ごと) | 血算(多血症)・PSA・肝機能などの定期採血と、症状の変化の確認 |
| 気になる症状が出たとき | 次の予定を待たずにご連絡ください。必要に応じて診察・採血を行います |
検査セットや定期採血の料金は、男性ホルモン注射の値段・費用にまとめています。
症状が出たときに、自己判断で量を増やしたり、急にやめたりするのは避けてください。気になる変化があれば診察でお聞かせください。数値と症状をみながら、量・間隔・継続の可否を医師と相談して決めます。効果の現れ方や時期については男性ホルモン注射の効果はいつから?で解説しています。
男性ホルモン注射に関するご注意
副作用が心配な方こそ、まずは採血から
新橋駅から徒歩1分/平日は21時まで診療。※LINEでのご案内は診断ではありません。診断・処方の可否は医師の診察により判断します。
Qテストステロン注射でいちばん多い副作用は何ですか。
Aもっとも注意が必要で、比較的よくみられるのは赤血球が増えすぎる「多血症」です。注射の製剤は塗り薬などに比べて起こりやすいとされています。自覚症状が出にくいため、当院では3ヶ月ごとの採血で確認しながら治療を続けます。
Q多血症になったら、治療はやめなければいけませんか。
A必ずしも終了になるわけではありません。数値に応じて、量を減らす、注射の間隔をあける、いったん休むといった対応を医師が検討します。数値が下がってから、量を調整して再開することもあります。
Q注射をやめれば、精子をつくる働きは戻りますか。
A注射をやめると回復に向かうことが多いとされていますが、戻るまでに数ヶ月から1年以上かかることがあり、回復を保証するものではありません。近いうちにお子さんを希望されている方は、治療を始める前に必ずご相談ください。
Qテストステロン注射で前立腺がんになりやすくなりますか。
A補充療法が前立腺がんを増やすとは現時点で示されていませんが、前立腺がんがある方には行いません。治療中はPSA(前立腺の腫瘍マーカー)を定期的に確認し、数値の上がり方によっては泌尿器科での評価につなげます。
Qテストステロン注射で髪が薄くなることはありますか。
Aテストステロンの一部は、薄毛(AGA)に関わるDHTという物質に変わります。もともとAGAの傾向がある方では、薄毛が進むことがあるとされています。気になる場合は診察の際にお伝えください。AGA治療との組み合わせは医師が判断します。
Q注射した場所が腫れたり痛んだりするのは普通ですか。
A筋肉注射のため、注射した部位に痛みや軽い腫れが出ることがあり、多くは数日で落ち着きます。強い腫れや赤み、熱っぽさが続く場合は、自己判断せず当院へご連絡ください。
参考文献
この記事の監修医師
Masashi Morita(森田 將)医師
※この記事は医師が医学的観点から確認しています。個別の症状については、診察のうえ医師が判断します。
AGA
関連記事
2021/04/01 AGA 【医師監修】フィナステリドとミノキシジルの違いと併用効果 — AGA治療薬完全ガイド
2021/03/30 AGA 【医師監修】AGA治療いつ生える?発毛経過1年のボリューム変化と効果実感の時期
2021/03/29 AGA 【医師監修】AGA治療は何歳から?20代〜50代の年代別効果と開始時期を解説
2021/03/27 AGA AGA治療は一生続く?服用期間・減薬・費用を医師監修で解説|メンズケアクリニック
2021/03/14 AGA オナニーすると禿げるは嘘|医師が解説する3つの都市伝説と医学的真実
2021/03/13 AGA AGA治療と白髪の関係|治療で白髪は増える?減る?薬別の影響を医師監修で解説
2021/03/03 AGA AGAクリニックのおすすめの選び方5選|失敗しないチェックポイント【医師監修】
2021.04.01
AGA
【医師監修】フィナステリドとミノキシジルの違いと併用効果 — AGA治療薬完全ガイド
2021.03.30
AGA
【医師監修】AGA治療いつ生える?発毛経過1年のボリューム変化と効果実感の時期
2021.03.29
AGA
【医師監修】AGA治療は何歳から?20代〜50代の年代別効果と開始時期を解説
2021.03.27
AGA
AGA治療は一生続く?服用期間・減薬・費用を医師監修で解説|メンズケアクリニック
2021.03.14
AGA
オナニーすると禿げるは嘘|医師が解説する3つの都市伝説と医学的真実
2021.03.13
AGA
AGA治療と白髪の関係|治療で白髪は増える?減る?薬別の影響を医師監修で解説
2021.03.03
AGA
AGAクリニックのおすすめの選び方5選|失敗しないチェックポイント【医師監修】