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皮膚の入れ替わりを速めて、たまったメラニンが外へ出ていくのを助ける塗り薬です。ビタミンA誘導体(レチノイド)の一種で、市販の化粧品に配合されるレチノールとは成分そのものが異なります。国内では医薬品として承認されていません。

トレチノインの費用

項目規格料金(税込)
トレチノインクリーム0.05% 5g5g 2,980円
ハイドロキノン + トレチノイン セット各5g(5% / 0.05%)5,280円
診察料—0円
送料—550円

表示はすべて税込です。当院の治療は自由診療で、健康保険は適用されません。処方数量により総額は変わります。

どんな薬か

シミ(老人性色素斑)、炎症を起こしたあとの色素沈着、小じわ、ニキビなどに用いる外用薬です。ビタミンA誘導体(レチノイド)の一種で、皮膚の表皮細胞の入れ替わり(ターンオーバー)を促します。

メラニンは表皮の細胞とともに少しずつ外へ押し出されていきます。トレチノインはこの入れ替わりを速めることで、たまったメラニンの排出を助けます。

ハイドロキノンが「新しいメラニンを作らせにくくする」のに対し、トレチノインは「すでにあるメラニンを外へ出す」役割です。向きが違うため、両方を組み合わせて使うことがあります。効果の出方には個人差があります。

市販の化粧品との違い

市販の化粧品に配合されるレチノールは、体内でレチノイン酸に変換されてはたらきます。トレチノインはレチノイン酸そのもので、医薬品にあたります。

市販の化粧品当院で処方するもの
成分レチノールなどのビタミンA誘導体トレチノイン(レチノイン酸)
成分どうしの関係体内でレチノイン酸に変換されてはたらきますレチノイン酸そのものです
位置づけ化粧品医薬品(国内未承認)。医師の処方が必要です
経過の確認ご自身で判断します医師が確認し、量と頻度を調整します

使い方・塗り方

はじめは隔日〜週2・3回から始め、肌の反応を見ながら徐々に頻度を増やしていきます。洗顔後にごく少量を、気になる部分にだけ塗ります。

使い始めて2〜3日ほどで、赤み・皮むけ・かさつき・ヒリつきが出ることがあります。これはこの薬に想定される反応で、多くは2週間ほどで落ち着いていきます。強い痛みや腫れが出た場合は中止してご相談ください。

  • 広い範囲や健康な皮膚には塗り広げないでください
  • ハイドロキノンと併用する場合は、トレチノインを先に塗ります
  • 塗ったあとは日焼け止めをご使用ください
  • 使用量・回数・期間は診察で決めます
  • 導入期(1〜2週)… 隔日〜週2・3回から/治療期(3〜8週)… 肌が慣れてきたら頻度を増やす/移行期(9〜12週)… 経過を見ながら減らす/維持期(12週以降)… 日焼け止めと保湿で状態を保つ

どれくらいで効いて、どれくらい続くか

使い始めて2〜3日で赤み・皮むけといった反応が出はじめ、2週間ほどで落ち着いてくることが多いとされています。

シミが薄くなってきたと感じるまでには、2〜3か月程度かかるのが一般的です。皮膚の入れ替わりは28〜45日ほどの周期とされ、年齢や体質によって変わります。

一定期間使用したら休薬期間を置き、様子を見ながら再開する使い方をします。効果の出方には個人差があります。

主な副作用

比較的よくみられるもの

赤み、皮むけ、かさつき、ヒリヒリする感じ。これらは薬の作用によるもので、多くは2週間ほどで落ち着きます。

注意が必要なもの

  • 強い痛み、腫れ、水ぶくれ
  • かゆみを伴う湿疹(かぶれ)
  • 使用後に色素沈着が濃くなる(炎症後色素沈着)

強い症状が出た場合は使用を中止し、ご相談ください。紫外線を浴びると刺激や色素沈着が強まることがあります。使用中は季節を問わず日焼け止めをご使用ください。

併用に注意が必要な薬

  • ピーリング剤や角質を落とす化粧品(サリチル酸、グリコール酸、スクラブなど)との併用は刺激が強くなります。同時期に使う場合はお申し出ください
  • ビタミンA誘導体を含む化粧品・サプリメントを使用中の場合もお伝えください
  • 脱毛、レーザー治療、ダーマペンなどを予定している場合は、休薬が必要になることがあります

使用中の化粧品やスキンケアの内容は、診察時にお聞きします。

この医薬品について(重要なお知らせ)

国内未承認の医薬品です

トレチノインは、日本国内で薬機法上の承認を受けていない医薬品です。医師が医学的に必要と判断した場合に限り、自由診療として処方しています。

入手経路

本剤は、当院で調製している院内製剤です。市販されている製品を仕入れて販売しているものではありません。調製・保管は当院で管理しています。

国内で承認されている医薬品の有無

外用のトレチノイン製剤として、日本国内で薬機法上の承認を受けたものはありません。内服のトレチノイン製剤(ベサノイドカプセル)は急性前骨髄球性白血病の治療薬として国内で承認されていますが、適応も剤形も本剤とは異なります。本剤と同じ効能・効果で国内承認された外用医薬品は存在しません。

諸外国における安全性等に関する情報

  • 米国:FDAが外用のトレチノイン製剤を医療用医薬品として承認しており、尋常性ざ瘡などの適応で長年使用されています。欧州でも処方薬として使用されています。
  • 妊娠中の使用:ビタミンA誘導体は胎児に影響を及ぼすおそれがあることが知られており、各国とも妊娠中の使用は避けることとされています。
  • 使い始めの赤み・皮むけ・刺激感は、各国の添付文書で共通して記載されています。
  • 国内未承認のため、日本人における有効性・安全性のデータは限られています。

ご理解いただきたいこと

  • 国内未承認の医薬品には、医薬品副作用被害救済制度が適用されません。健康被害が生じた場合も同制度による救済は受けられません。
  • 国内で承認された医薬品と比べ、日本人における有効性・安全性のデータが限られている場合があります。
  • 入手経路・保管状況は当院が管理していますが、使用は患者さまご自身の判断と責任によるものとなります。

処方できない場合・注意事項

処方できない場合

次に当てはまる方には処方できません。

  • 妊娠中の方、妊娠している可能性がある方、妊娠を希望している方
  • 授乳中の方
  • 本剤の成分に対して過敏症の既往がある方
  • 治療部位に湿疹、日焼け、傷、強い炎症がある方

ビタミンA誘導体は胎児に影響を及ぼすおそれがあることが知られています。妊娠の可能性がある方は必ず診察時にお申し出ください。上記に該当しない場合でも、皮膚の状態や併用中の薬によっては処方できないことがあります。

その他の注意事項

  • 冷蔵庫で保管し、光を避けてください。トレチノインは熱と光で分解しやすく、常温に置くと効果が落ちることがあります
  • 1本5gです。開封後は1か月以内を目安に使い切ってください。変色したものは使用しないでください
  • ハイドロキノンとセットでお渡しした場合、トレチノインのほうが先に使用期限を迎えます(ハイドロキノンは3か月が目安です)
  • 処方を受けたご本人以外は使用しないでください。他の方へ譲渡・販売することは法律で禁じられています
  • 使用中は日焼け止め(SPF20以上)を毎日使用し、日傘や帽子もあわせてご利用ください
  • 小児の手の届かない場所で保管してください

共通のご注意

  • 当院の治療はすべて自由診療です。健康保険は適用されず、費用は全額自己負担となります。
  • いずれの医薬品にも副作用の可能性があります。医師が既往歴・併用薬を確認し、安全に処方できないと判断した場合は処方いたしません。
  • 表示価格は税込です。予告なく変更する場合があるため、最終的な費用は診察時にご確認ください。

他の薬との違い

薬剤成分規格効果の目安料金(税込)
トレチノイン(このページ)
国内未承認
トレチノイン0.05% 5g2〜3日で赤み・皮むけ/変化は2〜3か月5g 2,980円
ハイドロキノン
国内未承認
ハイドロキノン5% 5g1か月で変化を感じる方が多い/3か月で判断5g 2,980円

2つは役割が違います。トレチノインは「すでにあるメラニンを外へ出す」、ハイドロキノンは「新しいメラニンを作らせにくくする」。併用する場合はトレチノインを先に塗ります。

どの薬が適しているかは、既往歴・併用薬・生活習慣によって変わります。最終的な選択は診察時に医師とご相談ください。

よくあるご質問

使い始めに赤くなったり皮がむけたりしますか?

起こることがあります。使い始めて2〜3日ほどで赤み・皮むけ・かさつきが出ることがあり、これはこの薬に想定される反応です。多くは2週間ほどで落ち着きます。強い痛みや腫れが出た場合は使用を中止してご相談ください。

ハイドロキノンと一緒に使ったほうがよいですか?

役割が違うため、組み合わせて使うことがあります。併用する場合はトレチノインを先に塗ります。当院では2剤のセットもご用意しています。適した組み合わせは診察でご相談ください。

どちらを先に塗りますか?

トレチノインが先です。そのあとにハイドロキノンを塗ります。順番と使用量は診察で決めます。

妊娠中でも使えますか?

使えません。ビタミンA誘導体は胎児に影響を及ぼすおそれがあることが知られており、妊娠中の方、妊娠している可能性がある方、妊娠を希望している方、授乳中の方には処方できません。

市販のレチノール化粧品とは違いますか?

違います。市販の化粧品に配合されるレチノールは体内でレチノイン酸に変換されてはたらきます。トレチノインはレチノイン酸そのもので、医薬品にあたります。

保険は使えますか?

使えません。当院の治療はすべて自由診療で、費用は全額自己負担です。

オンライン診療の流れ

内容
1. 予約オンライン診療の枠をご予約ください。
2. 問診既往歴・服用中のお薬・スキンケアの内容をご記入いただきます。
3. 診察医師がビデオ通話で肌の状態と問診内容を確認し、処方できるかを判断します。
4. 発送お支払い後、ご自宅へ配送します(送料550円)。

来院は不要です。全国へ配送します。